ドイツワイン研修3日目フーバー
前日、夜のうちにフラインスハイムからマンハイムへ移動し朝からマンハイム~フライブルグへ移動!
この日もドイツ鉄道は当然のように時間より遅れたり時間より早く出発したりと大変な一日でした…
予定より大幅に遅れてフーバー醸造所に到着!
時間もないのですぐにワインの試飲へと移ります。
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本数限定のワインとなります。
その前にまずはフーバーさんの説明をさせてください。
ベルンハルト・フーバー醸造所の位置する南ドイツ、バーデン地域はドイツのワイン生産地帯の最南端。
フランスとスイスの国境線近くです。1987年に当時加盟していた地元のブドウ生産者協同組合を脱退し、まさに1からスタートしたこの醸造所は、今ではドイツを飛び越え世界最高峰の醸造所の一つに数えられるまでとなりました。
研修生だったころ、故郷マルターディンゲン村で資料に目を通していたフーバー氏は、13世紀ごろのぼろぼろになった文書を目にします。
文献によると、当時マルターディンゲン村は、フランスのシトー派の僧侶から持ち込まれたぶどう品種「ピノ・ノワール」を使った赤ワインの名産地であったばかりか、ピノ・ワール種が村名を取って「マルターディンガー」と呼ばれていたことがはっきりと記されていました。
この古文書に巡り合って自信を深めた彼は、1987年、当時加盟していたブドウ栽培者協同組合を脱退し、独自のワインを造るべく「ベルンハルト・フーバー醸造所」を創設します。
勿論不断の努力もありますが、思惑は見事に的中し、長い眠りについていた「マルターディンガー」が再び陽の目を見 ることとなりました。今日世界各地で、彼のしなやかで豪華な赤ワインは常に最高の評価を得、品評会などでも フランスやカリフォルニアの名だたる醸造所を打ち負かすこともしばしば。
「フーバーワインは間違いなく世界有数のワインの一つ。20年前にドイツでシュペートブルグンダー種でこれほどの赤ワインができるかと質問されたら、間違いなく『とんでもない!』と答えただろう。」とはGrand Jury Europeanのリーダー、フランス人FrancoisMaussのルクセンブルクのワイン品評会での言葉です。
2014年から息子のユリアン・フーバーに引き継ぎ更なる品質の向上を実現しています。
まずは14年からワインの方向性を模索、17年の霜の害など様々な困難を乗り越え自分のスタイルを得ることを実現しました。
中でも父親の時代と大きく違うのは酸へのこだわりと全房発酵の比率。
父親の時代は60~70%の全房発酵を行っていましたが現在はテロワールの表現に重きを置くことで全房発行を行わないスタイルに落ち着きました。
さて試飲へ
左から
赤ワイン
①マルターディンガー シュペートブルグンダー 2021(村名)
②アルテレーベン シュペートブルグンダー2021(村名)
③ケントリンガー アルテブルグ GG シュペートブルグンダー 2021(特級)
④ボンバッハー ゾンマーハルデ GG シュペートブルグンダー 2021(特級)
⑤マルターディンガー ビーネンベルグ GG シュペートブルグンダー 2021(特級)
⑥ヘックリンガー シュロスベルク GG シュペートブルグンダー 2021(特級)
白ワイン
⑦ブライスガウ 2021
⑧マルターディンガー 2021(村名)
⑨アルテレーベン 2021(村名)
⑩マルターディンガー ビーネンベルグ GG シャルドネ 2021(特級)
⑪ヘックリンガー シュロスベルク GG シャルドネ 2021(特級)
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本数限定のワインとなります。
村名から特級は右肩上がりにおいしくなるのはもちろんですが
ケントリンガー、ボンバッハ―、ヘックリンガー、マルターディンガー、各村の特徴が一つ一つ違いテロワールが見事に表現されているのを感じました。
中でも個人的にはビーネンベルグが好みでミュジニーに近いテロワールを持っているというのは伊達ではなく繊細で清涼感がある香りと味わいにはまさに超上質なシャンボールミュジニーを感じることができます。
夜はフライブルグのレストランで食事!
とても美味しかったんですがユリアンからいきなりブラインドテイスティングの提案でヴィルデンシュタインが問題で出されました!!ここで今日1のワインが出てくるなんて!
ヴィンテージは当てれませんでしたがマルターディンガー村というところまでは当てれました!!!!
それくらいはっきりとしたテロワールが表現されているユリアンのワインは本当におすすめです。
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本数限定のワインとなります。
NES
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