ドイツワイン研修1日目①ルドルフ フュルスト
1月の下旬
日本を出発し飛行機を乗り継ぐこと約18時間。
時差ぼけを起こさないよう、ビールを4杯飲み上海空港からフランクフルト空港へ無事到着。
朝5時のフランクフルト空港は1週間前まで大雪だったのが噓のように暖かくコートやらトレーナーやら万端にしてきた準備は今回の旅行ではあまり役に立ちませんでした。
空港から移動し初日はインポーターのOさんとミルテンベルク駅で待ち合わせ。
早速、ルドルフ・フュルスト醸造所に向か…うまえにクリンゲンベルグの畑へ!
ドイツの畑はどこも急斜面なんですがここは特に傾斜が凄い。
畑仕事の中でも特に大変な区画のようです。
この畑、本当に街に溶け込んで美しいんです。
上から見る景色も最高ですが、美しい街中から見上げる均一に整えられた畑もとても芸術的で感動します。
からのルドルフ・フュルスト醸造所へ到着!
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本数限定のワインとなります。
醸造所の中や今年のヴィンテージの出来などいろいろな話と瓶詰め前のワインを数種試飲させていただきました。
うん、美味しい。
もうここで惚れちゃいました。
樽のニュアンスは濃いのかなと思っていたら全然そんな事はなくワイン本来のピュアな味わい。
そしてそれがドイツ系ピノではなくブルゴーニュのピノ!!
ブラインドで出されてわかる人はまずいないでしょう…多分。
濃いジュヴレ系の生産者かなーとか勝手に思ってたんですが全然違いました。
例えるならヴォーヌ・ロマネの熟成に特化した生産者系でしょうか、それもかなり優秀な。
ブルゴーニュと見紛うのはまず口に含めたときに感じる果実味の細かさ、ビッグビンテージにある豊かな酸、
そして若さ故の硬さの感じが他の生産地とは違う、まさにブルゴーニュっぽい硬さなんです。
長い熟成を必要とすると勝手に?思ってたフュルストが樽出しでこんなに美味しいんです。
説明を聞きながら22年はとてつもなくいいヴィンテージなんだなぁと感じさせられました。
こんなに美味しいワインを造る醸造所に携われたOさんをうらやましく想いつつ、
ワインは作るものではなく飲むものと考えを改めるのはまた別の話…
さて試飲へ
左から
赤ワイン
①トラディション シュペートブルグンダー 2021
②クリンゲンベルガー シュペートブルグンダー2021
③ビュルクシュタッター ベルク シュペートブルグンダー 1G 2021
④ツェントグラーフェンベルク GG シュペートブルグンダー 2021
⑤フンツリュック シュペートブルグンダー GG 2020
⑥シュロスベルク GG シュペートブルグンダー 2021
白ワイン
⑦ピュアミネラル リースリング 2021
⑧ツェント グラーフェンベルク GG 2021
右肩上がりによくなるワインですが当主セバスチャンは「子供が小学生くらいになって飲んで欲しい」とのこと。つまり7年~8年は最低でも熟成を必要とするワインなのですがガッチガチの硬さ、というより重厚濃厚な黒系ピノといった印象なのです繊細なエレガントさもありとても面白いワインだなと感じさせられました。
試飲させていただいた2021年のワインは収量が低くクラシックな味わいとのことで今後熟成させることにより、もっとエレガントになることが期待できるでしょう。
そして次に入荷予定の2022年はビッグヴィンテージ!とのことなので個人的にも非常に期待しております。
総評としては非常に高いポテンシャルが感じられ、存在を知らなかった自分にとってはとてつもないワインを造っているといった印象です。
日本のワイン消費者にこの素晴らしさがバレるのは時間の問題だなと感じさせられました。
個人的には③ビュルクシュタッター ベルク シュペートブルグンダー 1Gが価格を含めおすすめです。
是非ピノ愛好家にお勧めしたい一本ですのでお試しください。
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本数限定のワインとなります。
お昼に食べたヴァイスブルストとても美味しかったぁ…
新鮮さが命、とのことなのでドイツでしか味わうことのできない食べ物のおもてなしをしていただき感謝です。
帰りにGG(特級)の畑に寄ってもらいました。
フンツリュックの畑に限らずフュルストさんの畑はとても美しいので
こっからここまではフュルストの畑
と素人の僕でも見てわかるほどです。
最たる特徴は仕立ての低さ!その分作業も大変になるようですが、この低さが彼の作るワインに大切な要素なのでしょう。
NES
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