ボルドー シャトー・ペトリュスを訪ねて

2008/10/30 訪問生産者ブログ

ボルドーは世界的に有名なワイン産地です。
紀元前300年にケルト系ガリア人によって創設され、以前はブルティガラと呼ばれていました。
1154年、ボルドーのあるアキテーヌ地方の女公エリアノールが英王となるヘンリー2世と結婚したため、12世紀から15世紀にかけてイングランドの支配下になっています。
そのためイギリス人はボルドーワインが大好きです。


ボルドーのワイン産地はガロンヌ河とドルドーニュ河とそのふたつの河が合流したジロンド河に沿って広がっています。
まずボルドーといえばメドックのラトゥールやマルゴー、ラフィット・ロートシルドに行ってみたい!!と思うのでしょうが今回はガロンヌ河を越え、ドルドーニュ河を渡りポムロールに向かいました。

きれいに整えられた畑。いつも思うんですが美味しいワインを生み出す畑は本当に美しい。

 シングル・ギュイヨに仕立てられた葡萄樹

 専用のトラクターで畑を耕作中    
海抜40mとポムロールで最も高台となり、“黒粘土”と呼ばれる焼き物も造れそうな特殊な粘土土壌に恵まれています。
この粘土には膨張性があり雨の少ない時には保水性を発揮し、雨の多い年には粘土の粒子が膨張して過分な水分の吸収を防ぐそうです。
ペトリュスではこうした恵まれたテロワ-ルに甘える事なく徹底したブドウ畑の管理により11.5haの畑から毎年、傑出したとても高価なワインを生産し続けています。

摘み残されていたメルロ 

この葡萄を見てわかるように傷ついたり腐敗した果実を取り除くのが選果という作業です。
約180人のスタッフが2チームに別れてムエックス社所有のシャトーのぶどうを収穫します。
ここでは他のシャトーのような季節労働者は使いません。
ぶどうの事を知り抜いたプロフェッショナルで収穫を行うのです。
もちろん、選果を行うのもプロ中のプロ!!
 これが選果台です。

選果は除梗前と除梗後の2回行います。その後セメントタンクで自然酵母による発酵が始まります。発酵温度は約30℃で期間は2~3週間です。
                      

その後圧搾してタンク内でマロラクッティク発酵を行います。樽でマロラクッティク発酵を行うところもありますがムエックス社の所有シャトーはすべてペトリュスと同じ方法をとっているそうです。

この穴のあいた容器でもろみをプレス。 
 ここに容器をセットすると。。。
こうなるんです!!   

その後は樽熟成。新樽の比率は年によって違いますがだいたい50~100%.


そして2007年のペトリュスを試飲 

天国にでも登り詰めたようなシアワセな気持ちになったのでした♪

その後は樽熟成。新樽の比率は年によって違いますがだいたい50~100%.


そして2007年のペトリュスを試飲 

天国にでも登り詰めたようなシアワセな気持ちになったのでした♪

オマケでムエックス社所有のマグドレーヌへ。。


ここで貴重なシーンに遭遇。 
セメントタンクからステンレスタンクへ移し替えです。